2011年3月17日木曜日

災害時急性期のストレス反応と明日の外来

 茨城や栃木、千葉から当クリニックを利用してくださっている方もおられます。それだけでなく、東京都やその周辺地区も、東北地方に比べ規模は小さいながら被災しました。このことから、今回は利用者のみなさんも職員も、みな被災者であると考えて対応しています。
 

 被災した時の私たちの反応は、いくつかの段階に分かれます。最初はアドレナリンという交感神経系のホルモンが猛烈な勢いで分泌する過剰緊張状態。脈拍数が多くなり、血圧も上がって、頭の回転も速くなりますし、ちょっとハイな状態になる人も。男性によく見られる反応パターンです。しかし時間がたって少し状況が安定してくるとその揺れ戻しが起こり、めまいや頭痛、動機など自律神経失調状態がしばしば起きてきます。また、少し安全が戻ってきているのに逆に不安感が出てくるといった、アンバランスな現象を体験している方もおられるでしょう。

 週末に向かって安全が戻ることを願ってやみませんが、これによって逆に不調を強く感じる方がおられるかもしれません。病気が悪くなったのでは、と心配される方もおられると思いますが、これらは危機状況での人間のごく普通の反応ですので、ご安心ください。

明日の外来
このまま状況が回復すれば、明日から診療も少しずつ正常化してくると思われます。

 土曜日から月曜日まで3連休になりますが、すでにお加減の悪さを感じておられる方がいれば、どうぞ明日ご受診ください。
 ただ、電力供給がまだ不安定ですし、余震の危険も完全に去ったわけではありません。
 判断に迷う方は電話してください。




朝出勤時に見かけました。
春が来ているのを感じて少し勇気が出ました。

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