2011年3月22日火曜日

この時期、不安が出てくることがあります

 余震や原発など不確定要素も多い中、今日は一日通常通りの外来を終えることができました。診療が終わって外に出ると、マスクをして傘をさし、足早に駅に向かう人を何人も見ました。
みな、まだ不安を抱えつつおそるおそる日常に戻っているのですね。

大きなストレスがかかると、多くの人はアドレナリンというホルモンが出て、緊張の強い臨戦態勢になります。その急性のストレス状態が過ぎ去り、少しずつ日常が戻り始めると、逆に不安が強まることがあります。パニック障害などがある方は、パニック発作が起こりやすくなったりしますし、普段、それほど不安を感じない方たちも思わぬところで動悸を感じたりや寝汗をかいたりします。過緊張の状態から通常の状態に戻るときの揺れ戻しのようなもので、これも、ふつうの反応と考えていいものです。通常は時間とともに徐々におさまってくるはずです。

深呼吸をしたり、家族の誰かと肩たたきをしあったりすると体の緊張がほぐれやすくなります。
試してみてくださいね。

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