2011年3月24日木曜日

サバイバーズ・ギルト

 サバイバーズ・ギルト(survivor's guilt: 生存者の罪責感)という言葉があります。災害に遭遇し、助かった人たちが感じる罪責感を言います。昨日の外来では、このサバイバーズ・ギルトを訴える方たちが大勢おられました。「助かったのが申し訳ない気がする」「おいしいものを食べてはいけないと思う」など口々に語られ、また、先々の旅行も自粛したとおっしゃる方もおいででした。
 東京も被災しましたし、同じ人間として、あるいは同じ日本に住む者としてこのような気持ちになるのは当然ですが、一方で先週1週間、ずっとテレビの前にいたと言っておられる方も多く、映像を見ての「トラウマ化」の影響もあるのではないかと気になりました。

 皆さん異口同音におっしゃるのは、映像はもう見たくないけれど、何が起こるかわからないからテレビから目が離せない、早い情報がほしいとのこと。 昨日はそういった方たちに、携帯電話のニュースサイトでの号外速報設定をお勧めしました。若干料金がかかるものもありますが、重宝します。
また、久しぶりにラジオを活用するのもいいかもしれませんね。
NHKラジオで被災地にアンパンマンの主題歌を流したら大きな反響があったと聞きました。
 たまには携帯・ラジオをオンに、映像をオフに。

 

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