2011年4月9日土曜日

子どもの疎開

皆様おはようございます。

昨日午後、NHKのつながるラジオに震災のこころのケア関連で出演してきました。
清水国明さんというと、私たちの世代では「あのねのね」というお笑いバンドの人、という印象が強かったのですが、今は河口湖自然楽校というNPO法人のリーダーをしておられ、このたびの震災でも積極的に被災地の子どもの受け入れをしているという話をお伺いしました。養育者の方たちは、復興への参加など様々な事情で地元を離れるわけにはいかないが子どもは少しでも安全で安心できる場所に移したいという気持ちで、子どもを清水さんのもとに託しておられるそうです。2歳から15歳くらいまでの子どもが、昨日の時点で37人疎開されているとお聞きしました。

「学童疎開」という言葉は多くの日本人にとってすでに戦争中の記録の中でしか見ることがなかったものですが、いま、一つの現実となっているのだということを実感しました。

災害時のこころのケアの第一歩は「安心、安全、安眠」のできる場所の確保なのですが、震災後1か月を過ぎてもまだそれが達成できていない地域のほうが多いのが今回の震災です。昨日の宮城県での余震は東京にいても恐ろしいものでした。被災地の方々の心労は如何ばかりだったでしょうか。

子どもを、養育者との関係を保ちつつ安全な場所に移すという活動、余震や放射能の不安の大きい被災地にとって大きな助けになるだろうと思いました。

加茂登志子

0 件のコメント:

コメントを投稿